【わたしの旅本】「こはる日記」子ども時代のリアルな気持ちがよみがえる。いつから私は「大人」になったのか。

 

わたしの好きな益田ミリさんの本

今回の旅本は「こはる日記」というコミック。

 

 

どんな本?

 

益田ミリさんのいつものゆるいイラストで描かれたコミックです。

 

こはるちゃんの子供時代を主に描いています。

子ども時代に誰しもが感じる思いや、誰もが過ごす時間がリアルで、胸が痛くなる。

 

 

中学生や高校生のとき、友達とばかりいて楽しいし、悩みはあっても本当にあのころは楽しかった!

でもきっとだれしもがある友達には言えないような感情。

恋愛に対するあこがれ。

親に対する複雑な思い。

 

 

それがとってもリアルで、一度自分自身も感じたことのある痛みだからこそ、

できれば思い出したくないようなそんな思いを思い出して、泣きたいような複雑な気持ちになる。

 

 

いつもの仲良しグループ

本当はそう思っていないのに、みんなに同調したり、地味な子たちよりは少し明るいグループって思われたい。

だけど、ひとりでいつも行動している子もうらやましかったり。

 

 

先生や周りに取り入るのがちょっぴり上手い子。

 

 

親に反発してみたくなったり。

 

 

話したことのなかった中学時代のクラスメイトの男子と、高校で久しぶりに話したときのちょっとしたきゅん。

恋かも!ってちょっと舞い上がってしまうような気持ち。

 

 

将来って何?

 

 

 

当たり前の毎日だったはずなのに、益田ミリさんの手によって描かれたこはるちゃんの日常がまぶしくて、壊れてしまいそうな奇跡に思えて、

 

中学の時、高校の時は、これが毎日普通だったのに

いつから大人になってしまったんだろう、人はいつ大人になるんだろう、と考えてしまいました。

 

 

 

当たり前の、普通の毎日が続いているだけのに、

クラスメイトにきゅんきゅんしたり、友達とどうでもいい話にもりあがったり、悩んだり、

当たり前の毎日は「新しい日」ではなくて、「巻物」のようなレールのような道なのに、

 

 

その道の中、人はいつから大人に変わるのでしょう。

 

 

 

ちょっと胸の痛いところをつくような世界を描いた1冊です。

 

 

この本を読んでいる今の私も、レールの途中のわたしで、

「昨日と同じ」と思っているのは勘違いで、同じだと思っている昨日、今日に待っているのは、確実に変わっていく私なのです。

 

 

年を取り、見た目や考えが変わっていくわたしなのです。

 

 

昨日と同じなんてありえないんですね。

昨日と同じだったら年なんてとらない、見た目だって変わらない。

 

 

でもいつかおばあさんになって、年を取る。

だから昨日の私と今日の私とは違うのです。

 

 

 

止まることのない時間、止めることのできない時間、確実に進む時間、

そう思うととても切ない。

 

 

 

何をしてても、何を考えていても、時間は止まらない。

どんな時も進んでいる。

 

 

誰かと過ごすのも、永遠じゃない。

 

 

 

そんな本なのです。

この本を読んで、私は私の限られた短い時間を何に使いたいか、どう過ごしたいか

ちゃんと生きていきたいと改めて実感しました。

 

 

止まってくれない時間に少しでも近づくために、追いつけないまま終わらないように

また読み返して、私の時間を進みます。